ジャズ・デュオ・ライブ(観客150人)
Set List
- Moonlight Serenade
- What's New?
- Autumn Leaves
- Moonlight Serenade (Shortened)
解説と反省と言い訳
- 学生ピアニストとのデュオ。ピアニストはジャズなんて今まで弾いたこと無い的な人なので、つまり要譜面ということ。大学ブラバン卒団時の後輩からの餞別にもらったアルト&ピアノの曲集が、ここ2年ぐらいで大活躍。ありがとう後輩たち!
- いやー、今までで、自分が武器構えてフロントをやるライブで、100人超えって初めてだわ。しかもホールやし。よく足が震えなかったものだ(酒も飲まずに)。
- 外のイベントと連動していたので、外の状況が悪ければこちらで引っぱり、良ければこっちは短く切り上げる。そんなフレキシビリティを当日になって要求されてしまう。MCとか曲順とかまでアドリブってどんだけ〜(←すっかり誰も言わなくなった)
- 出番が始まる前に「短く行ってくれ」と上層部からの指示があり、結局3曲半で〆た。3曲「半」というのは、昔フェスティバルホールで見たグレンミラー楽団のコンサートをパクって、「最後の曲です」と3曲目をやってから、「クロージングテーマ」として短く半分以下にした曲をちょろっとやっておしまい、ということ。
- 一応、雨が降ったりして引っ張らなければならないときのために用意していた他の曲は、Stardust、'Round Midnight、Sentimental Journey、In a Sentimental Mood。そうそう、Fly me to the Moonが載ってるピアノ&アルトの曲集に心当たりがある方、ご一報を。
- さて本番。本当は、Moonlight Serenadeはソプラノでやるつもりだったのだが、リハーサル/サウンドチェックで「ピッチ悪杉」とダメ出しされ予選落ちに。アルトでやることに。残念。
- そのため、アルトのつもりで譜面を読むのは本番が初見。曲集の譜面が間違っていることに本番中に気付くというのもいかがなものか。演奏しながら吹き出しそうになった。
- ピアノの子も大変。そもそも昼間のうちに別の本番があったので、そちらで神経を消耗してしまっていたのが気の毒。事前に参考音源としてColtraneの演奏を渡し、「もしできるようならこの前奏みたいにびやーっと弾き倒してくれるといいよね、せっかく出てもらうのに見せ場があったほうがいいし」って言っといたら2日で完コピしてきて超びっくりだったのだが、本番では飛んでしまったようで、半分ぐらいでごにょっと終わってた。でもオレも「あ、ここだったっけ?」ぐらいで聞いてたので全然OKだけど、本人は凹んでた。お気の毒。
- 曲集の譜面通りではつまらない(いわゆるアドリブソロ部が無い)ので、Sentimental JourneyとAutumn Leavesでは繰り返しを1コーラス分増やしてアドリブソロをすることにした。ちなみに他の曲はどバラードなので、ジャズ・ボーカルもののように、「本来のメロディを自由に演奏する」だけで十分だと判断。しかし練習の時間も全然とれなかったため、やむなく書きソロにすることに。‥‥したかったのだが、書く時間もなく、Autumn Leavesでは半書き、Sentimental Journeyでは半コピ(Jackie McLeanのやつ、昔コピーしたことがあったので指が7割ぐらい覚えていた)で臨む。
- どうしてもこういう現場でやることが多いのだが、こういう現場ではどうしてもコンボが小さくなる。今回はデュオであるが、とにかく人数が少ないということは、一人当たりの仕事量が増えるということである。2人とも普段からこういうのをやってるわけではないので、オーバーロードにもほどがあると思うのだが、そうも言っていられない。特にオレは「仕事」で来ているのだ(なんせ代休が取れるのだから)。
- まぁそんなこんなで、本番では準備したことの半分ぐらいしか出なかった、というのが自己採点。特急くろしお車中で乗り物酔いしながら書いた書きソロのフレーズも半分ぐらいしか吹けなかった。やっぱりいろいろと動転してるんだねぇ。でもまぁ、普段の行いや自らのレベルからすれば、半分出れば良い方なのだろう、という気もする。本当は、「本番では練習の8割」と言いたいところなのだが。