3FLYというかFingertip Coins Acrossの個人的嗜好

仮にここではあれ系なのを全部ひっくるめて3FLYと呼んでおくことにする。
で、3FLYは、ビジュアル的な良さが強調されがちだけど、個人的には、そうじゃなくて、まず、掌を上に向けるクリーンさを捨てることと引き換えに得たテンポにあると思う。クラシカルな「平面的」なやつにつきまとう仰々しさが無い。
だが個人的に思っている3FLYの本当の良さは、同じく掌を上に向けるのを捨てる事で得た「機構」で可能になった「戻る」ことにあるんじゃないかなと思う。単に好みの問題だけども。完全出現や完全消失と絡めることよりも、この「戻る」ということに魅力を感じてしまう。Rubinstein博士のRetroFlyも、もちろんいい作品だとは思うんだけど、「戻らない」のであっという間に終わってしまってつまんなく感じてしまう。クラシカルなやつで「戻る」をやると、握ってしまうのでどっちからどっちへ行ったのか(行こうとしているのか)が感じにくくなり、逆効果になってしまうのだけど、3FLYだと「見えている」のでconfusingにならないし、1回「戻る」だけでユーモラスなパフォーマンスに見えると思うんだけどなぁ。どうなんですかね。