法事でヨメの実家へ

滞在すること2泊。
思うところあって、最近は全く自分から『手品しまーす』と言うことは無くなった。喫煙時になんとなく練習がてらLinking Cigaretteやってたりすると誰か反応してくれるかなーみたいな撒餌も時々隅っこのほうでこそっとしてみたりすることはあったけど。
法事が終わって身内だけで晩餐なんてときに少しだけワンコインをやってみたりもしたが、もちろんカバンの中では出番待ちの道具達も居たりするわけで、そんな状況を知っているヨメサンが、最終日の昼間にお義母さんとそのお姉さん(お義伯母さんと表記するのだろうか)に「ダンナの手品お願いだから見てあげて」とネタ振りをしてくれた。ありがたい話だがそのまま納得して良いものかとも少し思いつつ、演目などをメモ。

  1. ダイナミックコイン:おばちゃんという非人間な生命体はどうしてすぐに手が出るのか。いつも通りの対処でぬるぬるとやり過ごすもののこの『光速のつかみ』が無くてはバーゲン会場での生存競争に勝てないのかも知れないなぁなどと思いつつ、まぁとにかくあれだ、全く気が抜けない。
  2. Olram Bank Night (ゆうきとも):よく演じており且つ演じるときはだいたい上手く行くのだが、ヨメサン曰く「私はそれ上手くできてるのを見たことが無い」らしい。まぁ上手くできても『小品』なのであまりパッとしないけれど。
  3. Scotch and Soda:これは特に難しいこともなく、滞りなく済んだはずなのだが、おばさんの『あ〜なるほどね』的ながっかり感ただよう瞳に無念さを噛み締めたオレだった。想像ついちゃったのだろうか。やっぱおっちゃんおばちゃん相手には日本円でないとダメなのかと悩む。
  4. ドリームサイコメトラー過去ログ参照):おばさん、お義母さんともに演じてみる。が、おばさんが「あ〜っ!わかっちゃった」と。驚愕。なんでだよ。コンピュータや数学に詳しいとはとても思えないのだが。
  5. Million Dollar Monte(Mike Skinnerほか):これまたいつも通り快調に演じることができた。と言いたいのだが、いきなりおばさんに正解を指されてしまう。そして最後のオチの後にもおばさんを中心に『ことばでは「タネわからん」と愛想で言いつつ実はわかっちゃった』的がっかり感が漂う。なぜだ。
  6. オレのエースオープナー:これはなんとなく上手くいったような感じ。
  7. Twisting the Aces(教授):やや老眼気味なのを利用してできるかなと思ったら甘かったようだ。今までの実演の中ではかなり上位にランクインできそうな出来映えだったと思うのだが、やっぱり残念な雰囲気に包まれる。ジョーダンカウントがまずかったか。
  8. ヒントくださいIII(オレ):これは受けた模様。やっぱりグライドは良い技法だなと再認識。それにしてもお義母さん、カード全く覚えられず。
  9. Triumph under the case(G. Hollingworth - ふじいあきら):おばさんお義母さんともに残念な空気に包まれて終了。しかも終わってからヨメサンから猛烈なダメ出しを受け凹む。

とまぁ手元のなにそれの出来具合の実感とは全く逆のリアクションに非常に悩む結果となった。ちなみにプレゼンテーションのほうは何と言うかいつも通りだったと思う。
身内は愛想良くしてくれるが遠慮は無い。その結果がこうなのだとすると、オレがいつも非身内に見せている演技は‥‥と思うと、そろそろ旅に出たい気分だなぁ。