『IV』 (D. Roth)

『世界のコインマジック』やら『Expert Coin Magic』やらに解説されてるDavid Roth のDQNな(←敢えて言わせてもらう)手順。先日出たDVD『Stars of Magic』で実演を見ることが出来る。
『世界の〜』で一読して、「こんな気◯いじみた手順、普通の人間にできるわけないやんwwww」という手順であったが、DVDで見ても同様の印象。しかもそのDQNチックな苦労にはぜんぜんつり合わない『で?』ってかんじの現象。だって、普通なら「左手に握ったらコインが消えます」って4回連続で見せられたって、だからどうよ、右手見せてみろよ、でおしまいだろう。
ところがこれが手品人だったら(同様にDQNなのでwwww)「えーッ!?‥‥このオッサン、何枚パームしとんねんwwwwどこまでいくねん!」となること請け合い。この違い、理由が嫁さんに聞いてみてわかった。普通の人は、何枚消えようが、反対の手に重ねて持っていると思うらしい。重ねたら音が出るから無理、という発想は無いようなのだ。嫁さんに解説まで見せると、「こんなアホなことしてたんか。そらオタクしか反応でけへんわwwww」「これで普通の人間をびっくりさせよう思たら10枚ぐらい消さなあかんのちゃう?」だそうな。
で、昨日言ってた動画に収録するべく、その『IV』の廉価版に相当する『Three』‥‥二川滋夫師の近著に掲載されているやつに便宜上名前をつけてみた‥‥を練習したのだが、3枚のこのバージョンでもかなりキツイ。しかし、これ、やってみるとなんかこうドMな快感というか、むくわれない努力の快楽のようなものが我を忘れさせてくれるとてもフィーリンベリグッな手順であることが判明。初めて実用化しようかなという『コインが複数の手順』がコレというのもいかがなものかと思った頃には撮影終了、そして公開に至る、と。