動画収録に対する向き不向き (2)

本家にアップしたい動画の話、の続き。
はじめにコインものを2つアップした。しかし、オレができるコインものなんてあと1つあるかないか、というところ。本当は、オレは(どちらかというと)カードマジック派なのだ。カードマジックはすんごいマニアが多いのでカーディシャンとは言わず『派』と言っておく。ともかく、動画としては、ある意味、自己表現であるところのなにそれなのだから、オレはカードマジックを動画に収めたいぞムーブメントの荒波が押し寄せているところなのだ。先日アップした『アラビアン・カード』もカードマジックだけども、あれはどちらかというと『これは良いマジックだと思う!みんなもやるといいと思うよ!』というスタンスの演技なわけで、そうじゃなくてもっと『カード臭』がプンプンするようなやつをやりたいと(笑)
しかし、確かにカードものばっかり普段やってるのだけども、ここへ来て、はて?と気づく。普段から、カード当て以外のものをやろう、と心がけてはいるものの、実際のレパートリーはそうでもない、とか事実有根なことではなくて、そういうカード当てではないならば動画向きかというとそうでもないんだなということなのだ。というのも、カードというかデックというか『トランプ』は、非常にシステマティックにできている代物なので、そういうところに寄りかかった手品も数多い。セルフワーキングと言わずとも、である。要するに、カードマジックの表現したい『ジャンル』、とかいうような言い方をすれば、各ジャンルにまたがって(重複して)いるのは当然として言うが、

  • 『心に対して仕掛けるもの』‥‥カード当てとか、予言ものとか。要するに、自分がやったのだから相手(演者)にわかるはずがないという『信じる心』がターゲットになっている。
  • 『知性に対して仕掛けるもの』‥‥数理的なセルフワーキングなどが代表だ。『さっきこうやってたはずなのに』とか『そんなことしたら絶対無理』みたいな、『論理』が構成できる人間ならではのものだ。この手のやつは、まだ論理構成力のない子供には通用しないことも多い。トライアンフ系統は、こっちに入れてもいいかもしれないなと思う。ハーマンの傑作『Million to One Chance』とか、あるいはオイルアンドウォーターもこの系統と言えるんじゃないかな。

というのが多い。少なくともオレのレパートリーには多いのだ。で、じゃあ動画向きなのはどんなのだよ、というと、もう言うまでもないところではあるが

  • 『目に仕掛けるもの』

となるわけだ。これが思ったより少ないのだ。しかも、機材の視野が狭い。相手もいないし、カメラマンもいないので、全部一人でやらないとダメだ。かといってパケットものはあんまり好きじゃない。この条件をクリアできる演目が、演目が、演目が、‥‥。

‥‥新しいのを覚えようかな(自爆