『フラッシュバック』by ゆうきとも

ゆうきとも師の新作?パケットの『フラッシュバック』を入手。基本的な技法しか使わないので、パケットものの割には手順が覚えやすい、というのが印象。

ところが中核をなすその『基本技法』であるところのE.C.が、いつもと勝手が違うのだ。具体的に書けないのがもどかしいが、オレが練習してきたのは、バーノン教授の『Twisting the Aces』の状態なのだ。この『フラッシュバック』とは○○が違うので、妙にやりにくい。

そこで、いっそのこと改めてE.C.のフォームを改造しようか、と思い立って、今までにいくつか見て来たE.C.のフォームをチェックしてみる。David Williamson師なんかは、パシパシ音が出そうなかんじで、真横に引いている。これが一番やりたいフォームではあるのだが、できそうでできない『何か』がある。ピンチグリップでのE.C.は、ムッシュ・ピエール師が『2人乗りジョーカー』をよくTVで演じるので、目にするようになった。ふじいあきら師のE.C.は、1度か2度だけTVで見たが、おそらく一番『スタンダード』なタイプと思われる、右手に持って左斜め前に抜くやつだ。

三つともやってみたが、ふじい師の『スタンダードタイプ』が最もやりやすそうだ。ただ、抜く動作のベクトルは、より『前の方向』の成分が大きいほうが失敗が少なそうな気がする。でも、本当はどちらかというとWilliamson師のように横へ抜きたいんだけどなあ。

ちなみにこれに解説されているパターは、さすがプロというのか東京の人だなというのか、この語り口で普段のオレたちが演じたら、絶対嫌われる。『客に負けさせる演出』は、もの凄くうまいこと雰囲気作りをして、最後にキレイに着陸しないと、おそらく今後、手品を見てはくれなくなるだろう。プロの場合、その場の客には嫌われたって別に構わない(友達でも何でもない)から、あんなセリフが言えるんじゃないかなぁ、と思ったので、これを買った人は、要注意!!だと思う。そこがクリアできれば、比較的簡単な割には大変にビジュアルで面白いので、イイんじゃないかなと思う。

ってことで、現在は新品デックから数枚使ってE.C.(とJ.C.のループ)の練習をひたすらやってる最中。