DVD『ふじいあきらのカードマジック事典アンソロジー』

キター(゜∀゜)ー!!!

というかんじで我が心の師匠ふじいあきら師のDVDが手元に届く。さっそく拝見。
ふむふむ。
今までTVでは演じられていないネタもいくつか。
基本的には『事典』に収録されているので、ルーティーン解説はあまり丁寧ではないところもちらほら。まぁこれは、『好み』でチョイスしたというこれら10個のルーティーンが、もともとそんなにえげつないネタでない、というか優れたアイデアを秘めた作品なので、しょうがないのかもしれない。

ルーティーン解説に入る前に『超絶技法解説』のコーナーがある。って解説してへんやん!!というかんじだけども(笑)、それでも今までTVに映らなかった角度での技法の映像は非常に参考になる。基本的にはどの技法も、少なくとも私にとっては既知のものばかりではあったが、例えばD.P.S.とかB.P.とかは普段見えない指について私自身がどの方法を採用しようかと迷いがあったりしたので、ある種の決定版として非常に参考になった。

ルーティーン解説の『トライアンフ』のところで、以前TVで暴露して、というより暴露「されて」話題になった技法が解説されていた。これはレナート・グリーン師の技法だとかなんとかネット上で議論があったのだが、ここでは「ふじいあきらのトップコントロール」として解説されていた。師はこういうことには実はうるさいほうであるはずだし、また何か別のところでは、このような出版物を作成する際にはオリジナルかどうかの確認には非常に気を使う、と言及していた上に、監修にゆうきとも師、庄野なんとか師(ごめん忘れた)が入っていることから、きっちりそのへんのオリジナル性については検討済だろうから、やっぱりオリジナル技法なのだろう。と思う。

それにしても、なんとなく、だけども、上でも書いたけど、その2人の監修・構成で、ふじい師は『出演』ということになっていたこともあって、なんとなく、ふじい師は演者として『呼ばれてきた』というような印象を受けたのだがどうだろう。別にそれでいいんだけども。

Max Katzのストップ・カード。それにしてもそこでB.D.を使うかぁ〜師匠。オリジナルのやり方でも十分で且ついいアイデアだと思うんだけどなぁ。危険度はそんなに変わんないような気がするんだけど。

最近はサルでも飛びつくアンビシャスカード。できればバーノン教授のバージョンでやってほしかった。教授バージョンは確かにマニアックなんだけども‥‥。それにしてもそのS.D.でのフェイスアップアンビシャスはいかがなものかという気がしたんだけど、非マジシャン的にはそうでもないのだろうか???

とにかく師匠が『普通のトライアンフ』を演じるのは初めて見たのですげぇ新鮮だった。なんて言うか、あまりに普通過ぎて(笑)。

トラベラーズはもともとあんまりだなーと思ってたけど、師匠の演技を見てもやっぱりあんまりだなーと思った。だったらカーライルのホーミング・カードを選んで欲しかったなぁ。まあこのチョイスはパームの実例として紹介したかったんだろうなぁとは思うんだけど。

それ以外は、あの不親切で名高い『事典』の一つのスタンダードというか模範演技集として素晴しいと思った。他の人もこういう企画をやればいいのになとさえ思う。あと、もう少し欲を言えば、チェンジ系の技法を使うネタが選ばれなかったのは残念。もしすげえ好評で『ふじいあきらのカードマジック事典アンソロジーII』とか出るなら、ぜひ入れて欲しいものだ。

そんなこんなで次回作『カードマジック入門事典アンソロジー』次々回作『コインマジック事典アンソロジー』にさっそく期待がふくらむのだった。師匠のヴィジターとかウイングド・シルバーとか見たい。