突然のリクエストに応える手品を考える

研究室に学生さん2名が来訪。帰り際に、手品をリクエストされた。そこで、いきなりのことで動転しながら、インビジブルデックを披露。「一枚だけ裏返ってるよね」

‥‥(゜□゜;)ハッ

違う場所で開いちゃったよ‥‥

何とかデックを混ぜたフリをして、正しいカードを出して見せたが、明らかに「仕掛けがあるんだな」と思わせてしまった。大失敗だった。

で、それでは終われない気分だったので、ポール・カリーのカラー・チェンジング・デックを演じる。めちゃめちゃ不思議がってくれたものの、「そのトランプ触らせて下さいよ」のリクエストには応えられず、結局「あ〜トランプに仕掛けがあるんだ」という雰囲気のまま、彼らは帰って行った。

やはりネタものを含む演目は、こう、何て言うか、それなりに続けて複数のネタを演じられるルーティーンに組み込むときとか、手出しをしてこない雰囲気の時にしかできないなぁ、と。「コンバージョン論」でいうところの「着地感」を得させることができなかったのだろうなぁとは思うけれど、仮にうまくやってネタの不思議さから心を離すことに成功しても純粋な興味として道具を手に取らせて欲しいという欲求までは抑えることは難しいのではないかと思う。

やはりこういうときはレギュラーデックものに限るなぁ。セットの有無は、あまり関係ないように思うが、セットアップ済のデックがいつでもそこにあるとは限らない‥‥ただしセットしててもしてなくても、デックはあるものだが(笑)

さて、では何を演ずるか。緊張が解けないうちは、DLを含むものはやばいような気がする。そしてさくっと終わって、安全性が高くて、且つビジュアルなもの。なかなか思いつかないなぁ‥‥。特にDL入ってないっていう条件は厳しい。しかも覚えやすくないととっさにできないし。

『カードマジック事典』読みなおしてみるか‥‥。