『ドスペ! 超マジック! 奇跡の空間3』(ABCテレビ、2005.2.26, 19:00-21:00)

まず前回からの相異点。一番変わったのはスタジオのセットの色調。1回目、2回目までは黒が基調だったが、やわらかな白が基調となった。それはまた、番組全体のプロットが前回までの「マジシャン対決」の構図から、「マジシャン競演」の構図に変化したこととリンクしているのだろう。ゲストの数も多くなって華やかになったことも加えて、前回までの魔術的色合いが明るく健康的な感じになった、というのが、見た印象全体に影響を及ぼしてるかなと。

正直すまんかった。
ぃゃ違う、正直つまらんかった。

うーん、なごやかになったのはいいんだけど、全体的な「シャープさ」というか、「とんがった感じ」が無くなった。

個人的には、これはHIRO師、RYOTA師両方とものキャラないし芸風だからしょうがないんだけども、特に今回は、ネタもの偏重の構成になってなかったかなぁ。これはまぁ気のせいかも知れんが、スライハンド派な私には、物足りなかった。

非マジシャンにはああいったサイキック系というかメンタルマジックは強烈なインパクトがあるんで、別にそれ自体をとやかく言うつもりではないんだけど、マジシャン視聴者としては、「やってみたい」と思うかどうか、というのが大きなポイントである、と言えるんじゃないだろうか。

メンタル派や、クリエータ派の人なんかは、「やってみたい」ないし「作ってみたい」と思うんだろうなぁ。

ま、内容的にはそんな印象だったのだが、視聴後感(本の場合の「読後感」に相当することばのつもり)が非常によろしくない。とにかく、前回もそうだったんだけど、最後の最後に小学生でもわかるようなヤラセってのはどうでしょうかね。これで全部ぶちこわし、と感じたのだがどうだろうか?